泡沫の歌
今日は母方の祖母の命日でした。
祖母は洋花が好きでしたので、ピンク色のスイトピーとかすみ草を選びました。
祖母は、毎日のように「湯島の白梅」という歌を口ずさんでいました。
私が専門学校に通っていた頃は、母と祖母と私3人で、狭いアパートの部屋で一緒に暮らしていました。
ロフト部分が私の勉強スペースでしたので、勉強中などは、祖母の歌で勉強に集中できず、イライラして耳栓をしていたこともありました。
今となっては、祖母の歌が聴きたくて聴きたくて仕方ありません。
生命には限りがある。わかっていながらも、明日も今日のように続いていくのが当たり前、そんなふうに夜眠りにつきなにげなく朝目を覚ます。
ほんとうは、当たり前なんてひとつもなくて。かけがえのない一瞬一瞬呼吸している奇跡の連続で。
会いたい人に会えなくなる。
だから目の前の奇跡に感謝して、心をこめて愛を伝えなくちゃ。
おばあちゃんと最期のお別れの日に食べた月餅を、今日も食べました。
強くて優しい女性になりたいです。
naomi